伽藍復興

楠木正行ゆかりの遺跡を護るため、高木龍淵天龍寺管長や神戸の実業家の川崎芳太郎によって、楠木正行の菩提を弔う寺として宝筐院の再興が行なわれました。
旧境内地を買い戻し、新築や古建築の移築によって伽藍を整え、屋根に楠木の家紋・菊水を彫った軒瓦をもちい、小楠公ゆかりの寺であることをしめしました。

大正五年に完工し、古仏の木造十一面千手観世音菩薩立像を本尊に迎え、主な什物類も回収され、宝筐院の復興がなりました。
その後、更に茶室が移築され、現本堂が新築されました。

現在の宝筐院は、臨済宗の単立寺院です。

用語解説
(『広辞苑 第五版』CD-ROM版 より)

●本尊
【ほんぞん】
信仰・祈祷の対象として、寺院の中央に安置する仏・菩薩。

●什物
【じゅうもつ】
1)日常用いる器具。特に、寺院や僧団の所有する種々の資具。
2)由緒のある秘蔵の器具。宝物。

宝筐院略史
小楠公首塚由来

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